夏にも機内でデジタルカメラの使用が常時可能に!
DAL - Boeing767-300ER(N199DN)
DAL - Boeing767-300ER(N199DN)
2013-10-14 国際線ターミナル内@ホノルル国際空港
Canon EOS 1D MarkIII EF70-200/F2.8L
朝日新聞に航空機内での電子機器が常時認められるという記事が載っていました。

機内でスマホ、常時OKに 今夏解禁、通話禁止は継続 (朝日新聞デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASG3X74N5G3XUTIL064.html

これによると、今夏を目処にスマートフォンやタブレット端末が離着陸時を含めて常時使えるようになるとのこと。

もっとも、3G/LTE通信を使った音声通話やデータ通信はこれまで通り使用不可
電波を発しない状態での使用のみ常時可能になります。(有料の機内WiFiは使用可能です←電波を発するのにね)

個人的に気になるのはデジタルカメラ・GPS受信機・エアバンド。

現在(2014年4月)、デジタルカメラは離着陸時の使用が禁止なので、私は地上移動時・離着陸時の撮影用にフィルムカメラ(EOS55)を持って行っています。
はっきり言って重いです。しかも航空会社によっては使用を止められることもあります(経験上、JAL・ANAはOK、PeachはNG)。
今回の規制緩和では電波を発しない機器は常時使用可能なので、デジタルカメラはもちろんオーケーになるでしょう。
機内での撮影

次にGPS受信機。
これも現在は離着陸時の使用は禁止です。GPS受信機も電波は発しないので、今後はオーケーになるでしょう。
そうなるとプッシュバック~地上走行~離陸~飛行中~着陸進入~スポットインまですべての経路を記録できるようになりますね。
これは楽しみ♪
ユピテル AL20
愛用のGPSロガー ユピテル製 ATLAS AL20。小型で使いやすいです。

もうひとつ、エアバンド。
これもエアバンド(受信機=電波を発しない)なので今後は使えると思います。
しかし、実際問題として客室でのエアバンド受信はほとんど聞こえません。航空無線の電波は外に向かって発信しているため、金属に包まれた内側での受信は困難なようです。
(私も一度試したけど、雑音だらけで聞いてて苦痛でした…)


さて、この規制緩和の話はFAA(米国連邦航空局)が昨年10月末に「電子機器の利用について、離着陸時を含む全飛行行程で認める方針を発表」したことが発端です。

この発表直後に電子機器の使用を認める発表をしたデルタ航空のホームページに詳しい使用できる状況が書いてありました。

よくあるご質問 - 携帯用電子機器 (デルタ航空)
http://ja.delta.com/content/www/en_US/support/faqs/during-your-trip/personal-electronic-devices.html

デジタルカメラについては以下のように書いてあります。
『カメラ(デジタル、フィルム、ビデオ)は、サイズ/重量制限を超えない限りフライトの全段階でご利用になれます。
地上および離着陸時の PED のご利用は、2 ポンド未満の小型軽量の機器に限ります。これらの機器は、規定の重量 3 ポンド未満で、シートポケット内のすべての中身(安全カード、機内誌「Sky」、乗り物酔い用バッグ)と合わせてシートポケットに容易に収納でき、緊急時に通路への出る際に妨げにならないもののことです。』

PED(携帯用電子機器)とは、タブレットや電子書籍リーダー、携帯ゲーム機器などです(携帯電話は含まないらしい)。デジタルカメラも含まれると思います。

重さがポンド表記ですが馴染みのあるグラムに換算すると、2ポンド = 907g、3ポンド = 1,361g です。
EOS 7Dが約820g、EOS 1DXが約1,340g (いずれも本体のみ)です。レンズを装着すると一発アウトですね(笑

もっともそこまで厳密に重さを量らないでしょうし、デルタの規定なので日本の航空会社は異なるでしょう。
実際には300mmF2.8のような大砲を使わない限り、止められることはないかなと想像しています。


規制緩和によって夏以降、飛行機に乗るのがますます楽しくなりそうです。
どこか飛ぶ予定でも立てようかな~♪

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