ジャンボ、国内エアラインから退役
ANA - Boeing747-400D(JA8961)
ANA - Boeing747-400D(JA8961)
2010-08-28 第2旅客ターミナル 展望デッキ@東京国際空港(羽田)
Canon EOS 1D MarkIII TS-E24mm F3.5L II
ANAのジャンボ機が3月31日の飛行を最後に退役しました。
2011年のJALのジャンボ機退役に続き、ANAのジャンボ機も全機退役したことで、日本の旅客機からジャンボがすべて撤退したことになります。

今後は写真や模型といった思い出の中に残る機材です。
ということで、上の写真はミニチュア風に撮ったジャンボ。
画像処理ではなく、ティルト・シフトレンズを使って撮った一枚です。
#2010年に撮った写真ですが、奇しくもANAの最後の一機となったJA8961でした。

ジャンボ退役はニュースでも取り上げられることが多かったですね。
国内の輸送の主力であり、一度に500人を運べるために運賃が下がり海外旅行が身近になった、というまとめ方だったと思います。

また以前何かで読んだのですが、日本のような狭い国土で国内線の主力としてジャンボ機を運航させた国は非常に珍しいとのこと。
他の国では長時間飛ぶ国際線にジャンボを割り当てることがほとんどのようです。

そういえば頻繁に離着陸を繰り返す運用を想定したB747-SR型(SRはショートレンジの略)がありましたね。
これは近距離向けに燃料タンクを小さくして、多くの離着陸に耐えられるよう足回りを強化した機体でした。
SR型を導入したのは日本だけです。あ、最後まで飛んだB747-400D型も日本専用でしたね。


ジャンボが退役したことで、撮る側としても心にぽっかり穴が開いてしまったような感があります。
巨大なボディ、4発機の迫力、一部2階建てという個性のあるフォルム。
この圧倒的な存在感はB777でもA380でも敵わないと思います。

さて、日本の旅客機から全撤退したジャンボですが、日本にジャンボがまだ存在しているのも事実。

ひとつは政府専用機。政府要人を運ぶための機材で、普段は千歳で待機。要人を運ぶ際はよく羽田に来ていますね。
まれに飛行訓練として各地方空港にも飛来するようです。公式な飛来予定は防衛省のホームページで確認できますが、訓練飛行についてはネットで調べるとか撮影仲間からの情報に頼ることになりそうです。

あとは日本貨物航空(NCA)が貨物機としてジャンボを運航しています。
こちらは成田を拠点にしており、運行スケジュールも日本貨物航空のホームページで確認できます。
特筆すべきは最新型のB747-8Fを導入していることでしょう。

そう。ジャンボの退役は老朽化もありますが最新型も開発されている訳で、これ(B747-8)を国内のエアラインが導入してくれればジャンボ復活となる訳です。
どこかB747-8を導入しないかなぁ。

…いかん、ジャンボの話を書くといつも締めくくりが同じになってる(汗

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