いずこへ?マレーシア航空370便
MAS - Boeing777-200ER(9M-MRN)
MAS - Boeing777-200ER(9M-MRN)
2007-03-25 第1ターミナルビル展望デッキ@成田国際空港
Canon EOS 10D EF70-200/F2.8L
連日ニュースでも話題になっているマレーシア航空 MH370便(B777-200ER/9M-MRO)。
航空の興味のある方ならもちろんご存知と思うので詳細は省きますが、今回の一番の謎は機体が見つかっていないこと。

未だに機体が見つからないということから広範囲に渡って海上を捜索中ですが、事故ではなく事件なのか?という疑問や、墜落を免れて全員どこかで生存しているのではという期待もあります。

今回のMH370便の消息不明について、いろいろと情報が飛んでいます。

墜落を想定して海上の捜索が行われていますが、墜落の痕跡が全くない点と、西方向に飛行する物体を軍のレーダーが捉えていたという話があり、そのまま飛行した可能性も出てきています。

ちなみに2003年にはルアンダ国際空港に1年以上に渡り駐機していたB727型機が突然動きだし、管制の制止にも関わらず離陸して、そのまま飛び去った事件がありました。
未だに見つかっていません。

このように大きい旅客機といえども、誰にも追跡されずに飛んで行くことも実際にあり得ます。
(このB727もその後、墜落した可能性も否めませんが…)

一方、航空機が墜落したであろうにも関わらず機体が見つからない場合もあります。

1950年とずいぶん昔ですが、ノースウエスト航空2501便のDC4型機は、ニューヨーク・ラガーディア空港からワシントン州シアトルへの飛行中のミシガン湖上空で消息を絶ちました。
湖面にオイルや遺留品が浮いていたため墜落と思われるものの、肝心の機体は未だに発見されていません。
ミシガン湖は湖底に泥が堆積しているので、そこに突っ込んだままだと想定されています。

MH370便は、レーダーから突然消えたとのことですが、墜落する場合も高度35000ftからだと数分間は降下するのでしばらくはレーダーに残るはず。(ソ連戦闘機に撃墜された大韓航空機も墜落まで6分間あったそうです)
また、空中で爆破されたらレーダーから突然消える可能性もありますが、その場合海上に残骸が多く残るはず。

これ以外で突然レーダーから消えるとなると、トランスポンダ(レーダーに応答する装置)を止めたと考えられます。
ハイジャックを示すスクォーク7500も発信されていないので、そう考えるとパイロットが意図的にトランスポンダを止めた可能性があります。理由はともかく…

MH370便をFlightRadar24で見ると、この直後に突然消えます。
マレーシア航空370便

とにかく謎だらけの今回の事象。
少しでも良い方向の解決になればと思います。

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