飛行機の最小回転半径は?
JAL - Boeing767-300(JA8976)
JAL - Boeing767-300(JA8976)
2011-10-15 出雲空港公園@出雲空港
Canon EOS 1D MarkIII EF70-200/F2.8L + x1.4
離陸するB767-300。
出雲空港には以前、A300-600Rが就航していたけど、いまはこれが最大の機材。
撮影場所から滑走路が近いのでかなりの迫力です。

この出雲空港は誘導路がなく、ターニングパッドがあります。
ターニングパッドとは、『滑走路上で航空機が方向転換( Uターン )を行うために、滑走路の幅が広がっている部分』( Wikipediaより引用 )です。

滑走路の端でクルンと方向転換するわけですが、このB767-300はターニングパッド手前で速度を落として、エリアをぎりぎりまで使って、慎重に回転しているように見えます。
Saab340やQ400といった小型機材はエリアにまだまだ余裕があるように見えます。

このターニングパッドを使うとどの機材まで回転できるのか?
書きながら気になってきたので、旅客機の最小回転半径を調べてみました。

※ここでは、ステアリングを一杯に切った状態で180度回転した時の外側のメインギアからノーズギアまでの舗装面上の使用距離を最小回転半径とします。
機材最小回転
半径(m)
A32022.9
B737-80024.1
MD-9031.9
B787-80042.2
B767-30044.6
B777-20047.5
A38050.9
B777-30056.0
B747-40066.8

結果は、ターニングパッドの幅が70mある出雲空港では、すべての機材で回れる計算です。
もっとも大型機だと2000mの滑走路では離着陸ができないので、出雲空港に就航することはないでしょうけど。

以前、広島空港の滑走路(幅60m)上でA320がターンしたのを見たけど、この値からすると回転は楽々だったことが判ります。
B767-300が出雲空港の滑走路(幅45m)上で回転すると40cmずれるだけで脱輪するので実質不可でしょうね。

ちなみにクルマだと、デミオは4.7m、フィットも4.7m、プリウスは5.2mでした。

Saab340やDHC-8-400の最小回転半径も調べてみたんですが、メーカーのホームページからは見つからず。残念!

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