観ておくべき!「ハドソン川の軌跡」
JAR - Embraer ERJ-170STD(JA224J)
JAR - Embraer ERJ-170STD(JA224J)
2015-11-14 機内@大阪国際空港(伊丹)
Canon EOS 1D MarkIII EF24-105mm/F4L IS
すごい映画を観ました。「ハドソン川の奇跡」。
USエアウェイズ機がハドソン川に不時着水した事故をテーマにした映画です。

この事故は、USエアウェイズ1549便がニューヨーク・ラガーディア空港を離陸した直後にバードストライク(鳥の群れと衝突)に遭い、左右2つあるエンジンが両方停止。滑空してハドソン川に不時着水したというもの。
乗客乗員の全155名が生還したため、ハドソン川の奇跡と呼ばれています。

映画は、その1549便のサレンバーガー機長が、国家運輸安全委員会(NTSB)から受ける「不時着水ではなく、空港に引き返せたのでは?」という追求がメインになります。
英雄視された機長が、「実は判断を誤り、乗客を危険にさらしたのではないか?」という追求を受けるわけです。

おや?このストーリー、何かに似てるぞと思ったら、
2013年に公開された「フライト」も事故機の裁判モノでした。

とはいえ「フライト」はフィクション。
機体(MD-90似と記憶)を背面飛行させつつ着陸させる辺りはさすがに映画。
なんと言っても機長(主演のデンゼル・ワシントン)が飲酒運転(飲酒操縦)をしていたという話。

映画としては面白かったけど、実話ベースの映画と比べるとやはりエンターテインメントですね。比べちゃダメか^^;

「ハドソン川…」は実際に起こった事故をもとに、コックピットや客室、航空管制、救助にあたった人の様子を再現しています。
観ていて、実際にその場にいたらどういう心境になるかを考えてしまう臨場感と没入感はすごかった。

映画の山場である、NTSB公聴会での事故機の再現フライトのシーンがすごく面白い!
再現フライトは、エアバス社が実施するシミュレーターでの飛行を、リアルタイムで公聴会の会場に映し出されます。

それに見入る機長・副操縦士、NTSBの面々、その他大勢(マスコミ?)。

すごくリアルな風景を映し出すシミュレーターの画面。
バードストライクやエンジン停止も再現できる環境。
いくつか状況を変えながら、エアバス社のテストパイロットが操縦を試みる緊張感。

飛行機好きにはストーリーに加えて、あらゆるところが見所でしょう。
思わず手に汗を握るとはこのことです。

飛行機好きにも、それ以外の人でも十分に楽しめるストーリー。
そして何よりハッピーエンドなのがいい。

上映開始から結構時間が経ちましたが、まだ上映してるところあるかな?
皆さんいかがでしょう。おすすめです。

※上の写真は本文とは関係ありません。
 USエアウェイズは撮ったことがないし、調べたらもう合併して消滅してるんですね。。

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