「ルーク・オザワのヒコーキ写真の撮り方」が出ました!
JAL - Boeing777-200(JA8979)
JAL - Boeing777-200(JA8979)
2014-05-18 展望デッキ@大阪国際空港(伊丹)
Canon EOS 1D MarkIII EF70-200/F2.8L
これまで4冊の写真集を出したルーク・オザワさんが、初の撮影術本を出しました。

本書では撮影技術や撮影場所・時間・季節ごとの撮影術を55の単元に分けて解説してあります。
それぞれにルークさん撮影の写真が撮影データ(使用レンズ・絞り・シャッター速度・季節・撮影時間帯)と共に載せてあり大いに参考になる本です。

ルークさんの撮影術で目からウロコだったのを2つ挙げると、

一つ目が、撮影機材(カメラ・レンズ)に最新の物を使っている理由。
その理由とは『いい機材ならもっといい写真が撮れたのに』という言い訳をしない(出来ないようにする)ため。確かに納得です。

二つ目は、撮影モードはRAWではなくJPEGで撮影。
RAWは「あとで補正すればいいや」と安易な撮影になってしまうけど、撮影時に意図した絵になるように設定してJPEGで完成した一枚を撮るとのこと。プロはRAW撮影と思っていましたが、理由が流石です。

あと、冒頭で紹介されている心得の中で、
・「まあいいや、とりあえず撮っておこう」で撮らない
・撮影を楽しむこと
とあります。

これは自分も痛感。

ここ1~2年は、旅客機撮影も「あまり撮りに行っていないから行こう」ということの多いこと。
撮った写真も、それ相応に「飛行機を撮りました」というだけで主題がない写真の連続です。

以前は、雲の具合がいいから撮りに行こう、着陸の瞬間の車輪を大きく撮ってみよう、雨の中の逆噴射を撮ってみよう、という感じで「撮りたい絵を決めて」「思った絵が撮れるまで何度も」空港へ足を運んだものです。

生きていく中で、生活環境も変わり撮影する空港も変わっていくので、以前と同じような撮り方を続けるのは難しいものがあります。
しかし、とりあえず撮りに行く、義務的に撮りに行くのは、やはりいい結果(写真ですね)を生みません。


もちろん、自分のような趣味で撮影している者は、ルークさんと同じような撮り方をする事は金銭的にも時間的にも心構えとしても難しいです。
それが出来るからルークさんはプロの第一人者としてやっていけるのだと思います。

ルークさんと同じように撮ることは出来ないけど、その一端を真似ることは趣味撮影人として写真のレベルを上げるには大いに有効だと思います。

この本は自身にとって技術的にも精神的にも学びどころの多いバイブル的な本になりそうです。

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