flightradar24に見入ってしまう
JAL - Airbus A300-600R(JA8565)
JAL - Airbus A300-600R(JA8565)
2010-02-16 中央森林公園 展望広場@広島空港
Canon EOS 1D MarkIII EF400mm/F5.6L
知っている人も多いと思うけど、flightradar24。
これは飛行中の航空機をリアルタイムで地図上に表示するウェブサービスです。

こちらがその画面。今現在の飛行状況が刻一刻と更新されるのが見えているはずです。


さて、注意して見ていると判るのですが、すべての航空機が表示されているわけではありません。
羽田空港に数機しかいないのはおかしいし、広島空港周辺には一機もいない(はずです)。

そもそもこのflightradar24が航空機を表示する仕組みは、航空機が発するADS-Bという信号に載っている位置情報に従って航空機を表示しています。
このADS-Bを受信してflightradar24のサーバーへ送信しているのは航空機関や公共機関ではなく、全世界の約500人のボランティアです。

ボランティア(たぶん自分や、そしてあなたと同じような飛行機好きや航空無線マニアの方々だと思う)が、ADS-B解析装置を設置して、受信機と繋いで、受信したデータをPC経由でflightradar24のサーバーへ送信することでこのシステムは成り立っています。

なので、すべての航空機が表示されない理由には
・表示されない地域には、ADS-B受信機がない(ボランティアがいない)
・ボランティアも24時間運用しているわけではない(ADS-B受信機やPCの電源を落としている)
が考えられます。

どうやら日本には、東京・名古屋・山口・福岡・鹿児島辺りにはボランティアの方がいるようで、西日本はかなりの範囲で航空機が表示されます。
一方、東北や北海道にはボランティアがいないようで、何も飛んでいないかのような表示になります。

すべての航空機が表示されない別の理由に
・航空機がADS-Bを送信していない(送信機器を搭載していない)
があります。

少し古めの機体はADS-B送信機器を搭載していないようです。
他のサイトの調査によると、B767の搭載率が低く、新しいB737などはほぼすべてで搭載しているようです。
ちなみに2020年8月までにADS-Bの搭載が義務付けられるとのこと。

このflightradar24ですが、PCで表示のほか、スマートフォン(アンドロイド、iOS(iPhone、iPad))にも専用アプリがあります(有料版と無料版がある)。
旅客機撮影も、エアバンドを聞くのではなく、スマートフォンの画面を見ながら航空機が近づいてくるのを待つ、というスタイルが増えるのかも。

Flightradar24.com - Live Flight Tracker!
http://www.flightradar24.com/

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